循環器外来

心房細動と脳梗塞

心房細動は比較的頻度の高い不整脈で、
脈が不整になり、速くなり、動悸、息切れなどの症状が起きます。
発症当初の心房細動は脈拍が120を超えることが多く、
急に脈が速くなったり、逆に遅くなったりするので不快感を生じます。 
 
心房細動は心臓病がある人のほか、極度の貧血、
甲状腺ホルモンの異常などでも起こります。
また正常人でも、ストレスや睡眠不足、過度の運動や飲酒、
カフェインの取りすぎ、喫煙などでも発症することがあります。
 
心房細動の悪い点は、動悸だけではなく、心臓の一部、左心房に
血流の流れが悪くなり、血の塊(血栓)が形成される点です。
この血栓が全身に飛ぶと血流を阻害し、様々な症状がでますが、
特に脳に飛んだ場合は脳梗塞という重篤な病態を起こします。
心原性脳梗塞は急に発症し、手足のしびれや麻痺(まひ)、
言葉が出ないなどの症状が出ます。
広い範囲に梗塞が出現して、寝たきりになったり、最悪死亡するケースもあります。
脳梗塞の予防にワーファリンをはじめとする、血をサラサラにする薬を用います。
 
 

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