漢方治療入門講座

麦門冬湯について

麦門冬湯ついて
 
麦門冬湯について
 
麦門冬湯とは(麦門冬10.0;半夏・粳米各5.0;大棗3.0;人参・甘草各2.0)
潤肺養陰 益胃生津 清心除煩の作用のある麦門冬が配された補気剤
1 空せきの代表処方
  老人などで、咽がカサカサ、イガイガして、空せきが続くひとに適応
  気管支炎
2 老人などで、夏ばてして胃陰が衰え、食欲不振、痩せ、脱水をきたしたときに適応

  1. 咽がカサカサ、イガイガし、身体が弱り、不眠、不安を訴えるひとに適応
  2. 咽がかさかさし、頚がカサカサしている脾胃虚弱なひとのアトピー性皮膚炎麦門冬湯は空せきのときにしか用いないように思われるかもしれませんが、脾胃虚弱で咽に燥熱があるひとの食欲不振、痩、不安、不眠、アトピー性皮膚炎、喘息などによく使用し、効果を実感しています。
     
     
    清暑益気湯について
     
    清暑益気湯について
    麦門冬・甘草・人参・朮・陳皮・黄耆・当帰・五味子・黄柏
    夏ばての薬として有名。
    補中益気湯に近い薬であるが黄柏が配されており、胃や腎に 籠もった熱を取る作用があり、夏ばての程度がひどく濃い色の尿や足や手の火照りが強く、足のだるさも強い、補中益気湯証より夏ばての程度の酷いひとに用いると良い。
    その他、夏ばてに限らず、咽に燥熱を持ち、脾胃虚弱タイプで、下焦に湿熱をもつひとの風邪、気管支炎、不眠、体調不良、自律神経失調、アトピー性皮膚炎などに広く使用。変のため、燥熱をもつひとが多い。滋陰薬である麦門冬の配合された補気剤である麦門冬湯や清暑益気湯の使用の機会が極めて多い。
    今日は地球環境の激変のため、燥熱をもつひとが多い。麦門冬の配合された補気剤である麦門冬湯や清暑益気湯の使用の機会が極めて多い。
     
     

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