漢方治療入門講座

漢方医学は生体の生理作用を利用した自然治癒力を活かす治療法

漢方医学は生体の生理作用を利用した
自然治癒力を活かす治療法
漢方治療の基本は発汗(解表)です。
そのために身体を温め新陳代謝を高めることを重要視しています。
身体が温まれば自然に発汗し病気が治ります。
例)
肩凝り … スポーツすることで発汗し、その結果、肩凝り消失します。
風邪で寒気 … 布団を被って寝ることで発汗、その結果、寒気が消失し、気分が良くなります。
風邪で発熱、寒気、裏寒が推察される … 真武湯投与により寒気消失させて解熱します。
生姜や附子の配された温裏剤(人参湯、真武湯)は一番重要な薬です。
裏(身体の内部:体内深部)に異常がなく、表(身体の外部:体表部)に滞りがある時に初めて麻黄、葛根、桂枝などの解表剤が配された解表剤(葛根湯、麻黄湯)の適応となります。これは現代医学の解熱鎮痛剤に相当します。
その他の治療法としては以下のようなものがあります。

瓜蒂散(あまり使用されない)の適応となります。
大黄、芒硝などの配された清熱瀉下剤の適応
中和
柴胡の配された柴胡剤の適応
漢方医学は罹患した時の生体防衛反応を診断
漢方医学は現代医学のように、病因により疾病を診断するのではなく、疾病に罹患した時の生体防衛反応(回復反応)の諸パターン(証)を診断しています。
現代医学では感染症にはまず、第一に感染源となっている病原菌を殺す手段を講じますが、漢方医学では生体がなぜ本来持っている防衛機能が十分に働かず発病に至ったかを考え、生体の個々の状況に応じ防衛機能を最大限に高め、治病に導く薬方を用意しています。
漢方的診断
○○湯証 … 治療薬方 … ○○湯投与(鍵と鍵穴)
証が合わなければ漢方薬は効かず、間違って用いれば害が発生する場合もあります。
証の変化に応じて、薬方を変える必要があります。
また、漢方医学は原始的ではありますが独特の医学概念に基づき、あらかじめ誤治に対処できる理論を持つ治療医学です。
誤治について
風邪に葛根湯(解表剤)…
冷えがあるのに気付かず、間違って用いると発汗し、解熱したが、身体がだるい・苦しい・冷 汗が出る・顔色が悪い・眠い・下痢
⇒ 裏寒の症状
裏寒に対処する温裏剤を適切に用いれば誤治に対処できます。
 
 

ページトップへ