漢方だより

体調が今ひとつ改善されない人へ

漢方薬が効かない?

漢方薬を服用しても体調が今一つ改善されないと悩んでいませんか?

その原因の一つは食生活や生活様式などの変化により裏寒に陥りやすい体質に変化しているために漢方薬の効き目が悪くなっていることもあります。

裏寒とは急に気分が悪くなって冷や汗が出て血圧が低下するいわゆるショック状態の時と同じように代謝が低下し、体の芯が冷えている状態です。

本人が全く自覚しなくてもショック状態の時と同じように代謝が低下し体の芯が冷え、隠れた裏寒に陥っている方が大多数です。

裏寒を解消する方法

漢方薬の効き目を良くし、裏寒を防ぐためには日常生活の注意が必要です。

  • 冷たいものや冷えるもの(陰性食品…生野菜、果物、ジュース、ヨーグルト、牛乳、甘い物)を控える、水分をやたらに摂らない。
  • 日本の風土に合った米食中心の伝統食を腹八分に規則正しく食べる。
  • 流行に惑わされず冷えないように衣服を工夫する。
  • 寝冷えしないように腹巻きをしたり、窓を開け放して寝たりしない。
  • 風呂に入った後かぜをひかないように工夫する。
  • 冷暖房をできるだけ少なくし自然の生活を心掛ける。
  • 車ばかりに乗らないで足を使い、体を動かすようにする。
  • 夜遅くまで起きていないで自然のリズムに合った生活を送る。
  • 情報に踊らされずゆったりと明るい生活を送る。(精神的ストレスでも裏寒に陥ります)

裏寒を解消する補助的方法

衣服を着たままで足だけ風呂につかる。汗ばむまで続ける。
背中、腹、腰にカイロなどを入れる。
生姜湯、キムチ鍋、味噌鍋など体の温まる飲み物、食べ物をとる。
五本指靴下を重ねて履く。

裏寒を解消する漢方薬

甘草乾姜湯、四逆湯、附子理中場、附子場などの煎じ薬、人参湯や真武湯エキス顆粒など。

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