四君子湯について
四君子湯「人参 甘草 白朮 茯苓 生姜 大棗」とは
補気剤の基本である四君子湯の主薬は人参・甘草・白朮・茯苓の4味で、これに生姜・大棗を加えて煎じて用います。これらの性質がいずれも身体を温める作用があ り、味が甘く、君子中和の徳に似ていることから四君子湯と名づけられたと言われています。
人参湯(人参・甘草・乾姜・白朮)との鑑別
人参湯
乾姜(生姜より強く温める作用がありますが、一般に乾生姜で代用します)と甘草の量が四君子湯より多い。
裏寒の基本薬である甘草乾姜湯の意が強い。
益気する効果が強い。温める作用が勝っている
四君子湯
白朮と茯苓が配された、水の上げ下げを生体に任せる中庸な薬(強く益気したい時は茯苓は邪魔になります)
体質改善の目的で長期に服用させることが多い。
四君子湯の臨床応用
- 乳幼児の諸疾患に頻用(消化器が未発達であるため)
- 乳の飲みが悪い
- 発育が悪い
- 食が細い
- 風邪をひきやすい
- 風邪が治りにくい
- 喘息
- アトピー性皮膚炎
- 老人の諸疾患に使用(心肺機能、消化器機能が衰えてくるため)
- 慢性気管支炎
- 肺気腫
- 心臓喘息
- 胃腸虚弱
- 慢性胃炎
- 便秘
- 貧血
- 低血圧
- 病後の回復
- 全身衰弱
- 体調が優れない
- 胃腸虚弱タイプの人の諸疾患に応用
- 慢性胃炎
- 下痢
- 便秘
- 脱肛
- 貧血
- アトピー性皮膚炎
- 子宮筋腫