漢方症例集

高血圧、身体のだるさ、残尿感に六味丸

高血圧、身体のだるさ、残尿感に六味丸
男性(45歳)
173cm、74kg。高血圧、糖尿病傾向、軽度の高尿酸血症を指摘され、減量中であるが血圧165~100程度。漢方治療を希望され受診。臍下に抵抗と熱を感じ、腎虚と思われた。
過労が続き身体がだるく、集中力が低下し、尿がすっきり出ない。寝汗、汗をかき、喉が渇きやすく、首の凝り、のぼせるなどの陰虚症状があることより六味丸証と判断した。六味丸7.5gを分3で投与。
一ヵ月後、身体が楽になり、首の凝り、のぼせがとれ、意欲が出てきて、尿の出も良くなった。血圧148~84程。同処方を続ける。
殊に男性の生活習慣病に悩む人の中に陰虚、六味丸証があります。暑がり、発汗、のぼせ、口渇、寝汗、後頭部のほてりなどの陰虚症状を目標とし、八味地黄丸や牛車腎気丸と区別して六味丸を投与します。
 
 
 

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